こんにちは!トリマーの「みのん」です。
今回の記事は犬の「混合ワクチン」についてお話します。何故毎年打たなければいけないのか?今も度々質問される事が多いのが現状です。「狂犬病予防」は義務ですが、「混合ワクチン」は義務ではないのです。
義務じゃないなら打たなくてもいいのでは?と思う方もいるはずです。そんな方達に是非読んでいただきたい記事になっています。
愛犬家の皆さん、これからわんちゃんをお迎えする方に理解が広まれば幸いです。
では、早速本題にいきましょう!
チェックポイント
混合ワクチンとは?
混合ワクチンを毎年打つ理由
混合ワクチン後のアレルギー
注射後に気を付ける事

上のチェックポイントを
順番に説明するよ!
混合ワクチンとは?
細かくお話すると獣医さんの領域になるので、一般的に理解しやすい解説をさせていただきますね。
ワクチンの○種・・この○の中に数字が入ります。1種とか5種とか10種とか・・・
主に「危険性が高い」「感染してまったら死亡のリスクがある」このような事から予防をしていきましょう!というのが
「混合ワクチン」です。「狂犬病」ももちろんそうですが、今回は「混合ワクチン」の事に絞っての解説なので、また別の記事でお話しますね。
以下をご覧ください。コアワクチン、ノンコアワクチンと聞きなれない名前がありますが、それぞれのワクチンの重要度
が下に書いてあります。なんとなくわかるかと思います。
●コアワクチン (感染率が高い・感染後の致死率が高い)
犬ジステンパーウイルス・犬パルボウイルス
犬伝染性肝炎・犬アデノウィルス2型など。
●ノンコアワクチン(生活環境・地域により感染率がある犬を対象)
犬コロナウイルス・犬パラインフルエンザ
犬レプトスピラなど。



このように複数の感染症があり、複数の項目を効果的に合わせて組み合わせます。例えば犬ジステンパー・犬伝染性肝炎・犬アデノウィルス2型で3種類の混合ワクチン・・(3種混合ワクチン)と言います。



なるほど~!すごくわかりやすい!



うんうん。じゃあ、次は毎年打つ理由を解説するね。
混合ワクチンは毎年打つ?その理由
結論から言いますと、「毎年打った方がいい」です。例えば、トリミングサロン、ドックラン、ドックカフェ、毎日のお散歩で公園などに行った場合には多くの犬達との接触がありますよね。
自分の犬がワクチンをしておらず、病気がうつってしまったらどうでしょうか?逆も同じです。また、ドックラン、トリミングサロン、ドックカフェなどの店舗では、ワクチン接種証明書の提示を求められる事がほとんどです。ワクチン接種をしていなかった為に利用できなかったと言うケースもめずらしくありません。
お店の中で感染症が起きれば大変な問題ですし、そのような管理をしていないお店は安心して利用したくはありませんよね。何よりも、大切な愛犬(家族)を守る為です。混合ワクチンは愛犬を病気から守る為に毎年接種しましょう。
混合ワクチンが済んでいて、証明書が見つからない時は混合ワクチンを打った動物病院に証明書の再発行をしてもらって下さいね。簡単に再発行してもらえます。動物病院によっては再発行手数料がかかる場合もあるので事前に確認して下さい。





混合ワクチンを打つのは愛犬(家族)を守る事。とても大切な事というのがわかったと思います。



病気はしたくないからちゃんと予防してもらおーっと。



ただ、ワクチンアレルギーの出る子は注意が必要なんだ。そのお話をしていくね。
ワクチンアレルギーとは
ワクチンアレルギーとは、ワクチンを接種する事によって体内に入った原因物質に体が反応してしまう事をいいます。
多く見られるのが、「ムーンフェイス」といって、顔が腫れてしまう症状です。それ以外にもじんましん、元気がない、熱が出る、むくみ、嘔吐・下痢などです。アレルギー反応には、「アナフィキラシー反応」というのもあり、重い症状が見られます。ぐったりして昏睡する、血圧の低下、チアノーゼ、呼吸困難、けいれん、嘔吐、尿失禁などです。
混合ワクチンアレルギーは、接種後すぐに症状が出たり、30分後位に症状が出たり、数時間経ってから発症する子もいます。そのため接種後は、1日安静にさせてあげましょう。
アレルギーがある子は「抗体検査」をして、必要な抗体が体内に残っていれば毎年打たない子もいます。万が一アレルギーを始めて打つ子は、30分ほど動物病院で様子を見て問題なさそうなら帰宅すると安心です。



アレルギーの出る子は抗体検査をして、抗体が残っていたら打たないという事もあります。ワクチン証明書の代わりに「抗体証明書」を出してもらえるので、ワクチン証明書と同じ証明になります。



かかりつけの先生に相談してみようね。



ワクチンを打った後はいつもの生活の中で少し気を付けてほしい事があるんだ。これから話す注意事項は守ってね!
混合ワクチン接種後に気を付ける事
人間でもインフルエンザの注射した後は安静にしましょうと言われるように、犬にも同じことが言えます。人間のように、言葉が通じる訳ではないので、飼い主が気を付けてあげなければいけません。
今までアレルギーが出た事ない子でもよく観察して、いつもと違う様子が見られたらすぐにかかりつけの動物病院に連絡しましょう。



特に元気の良いわんこさん達はワクチン後だろうとフルパワーで動き回るので、飼い主さんはよく注意してね!



気をつけよ・・・汗


- 最後に・・
- 犬の混合ワクチンがどういったものか?何故毎年接種が必要かをできるだけ簡潔に分かりやすくお話させていただきました。混合ワクチンは自分の愛犬を病気から守る事、1番はこの事につきます。
最近では抗体検査をして、抗体が残っているようなら数年後に接種する事もありますが、その際にも「検査」は必要になります。ですが、日本の動物病院では1年に1度を推奨している所が多いと思います。仮に抗体検査をして数年後に混合ワクチンをするという流れになった場合、忘れてしまう事が考えられます。
毎年打っているという飼い主さんでも忘れる事があるくらいです。
そのような時にもし感染してしまったら・・・そのような事がないとは言い切れません。
確実なのは、毎年きちんと予防をしていく事。それが一番です。飼い主さんも安心して色々な所に連れて行けます。
ここまで読んでいただいた方は、混合ワクチンの大切さをご理解していただけたと思います。
もし混合ワクチンを打っていないという犬友さんがいたら、このブログでの事を伝えていただけると嬉しいです。
わんちゃんが健康で、楽しい日々が後れますように!



