こんにちは。トリマーの「みのん」です!
先日お客様から「毛玉料金てこんなに取られるの?」と言われてしいました…毛玉が出来ているのはお客様もわかっていたのですが、思っていたより高いという事からの疑問かと思います。
そこで!飼い主さんが理解しやすいように「トリミングでの毛玉料金」についてお話しようかと思います。

毛玉取りってボクたちも痛いし、トリマーも心が痛いんだよ…
- 毛玉.毛詰まり料金の決め方
- 全身フェルト状の毛玉がキケンなお話し
- 毛玉.毛詰まりを作らないようにするには
- そもそもブラッシングをさせてくれない子はどうしたらよいか
👆この記事でわかる事👆


毛玉.毛詰まり料金の決め方
トリミングサロンのほとんどのお店で料金表が掲示されてるかと思いますが、皆さんカットやシャンプーの所に目が行ってしまって他の施術項目をあまり見てないように感じます。
トリミングのコースの詳細はまた別の機会に書こうかと思いますが、今回は「毛玉.毛詰まり」に注目していきます。
(以降毛玉料金とさせていただきます)
気になる毛玉料金設定はおおよそ500円~3000円程です。サロンによって違いますが、一律500円+のところもあれば、
15分単位、30分単位、1時間単位で金額が加算される事が多いです。
金額は、上記の単位ごとに1000円+が目安です。なので、トリミングが終わってから値段が決まります。
(毛玉を取り終わった時間を計っています)
毛玉があったとしても部分的な毛玉であれば取る時間もそんなにかからないので料金の加算はないのですが、
全身となると時間がかかります。



人気のトイプードルで、シャンプーカット料金が7000円、毛玉料金が30分1000円の場合として例を比較してみましょう。
例①➡トイプードル.毛玉なし
トリミングにかかった時間2時間
シャンプーカットの料金=7000円
例②➡トイプードル.毛玉あり
トリミングにかかった時間3時間
毛玉とり1時間
シャンプーカット料金7000円
毛玉料金2000円 合計9000円



数字で見るとリアルにびっくりしちゃうよね…
ここまでで毛玉料金の決め方は何となくご理解いただけたと思います。
全身フェルト状の毛玉がキケンなお話し
下の画像のようにガチガチのフェルト状態になってしまっている場合は1ミリのバリカンの刃先さえ入りません。こういう子だとけがさせるリスクがとても高く、作業も慎重になりますので当然時間もかかります。
全身フェルト 状態の子↓


この子で毛玉取りの作業が1.5時間かかっています。背中の上に載っている毛と下の方にある毛(黒っぽい毛)はつながってます。状態の酷さはトリマーでなくてもわかりますね。
特に怪我をさせやすい内側(ワキ.内また)は本当に神経を使います。この子の毛玉は無事に取れましたが、毛玉で皮膚をふさがれていたので細かいフケが見られました。
もし自分のわんちゃんがこのような毛玉がある場合、皮膚の状態は気づくことはできないでしょう。
何よりもわんちゃんが可哀そうです。毛玉が出来てトリミングに出し、毛玉料金が別途かかるのはこれだけ大変な作業をしていると思って下さい。



毛玉は皮膚の健康状態にも影響があるので注意してね!
毛玉.毛詰まりを作らないようにするには
当たり前のようですが、あえて以下の事を提案します。
- こまめなブラッシングをする(通常のお手入れ)
- シャンプー前に必ずブラッシングをする(重要!)
- ブラッシングに適切な道具う使う(正しくないと取りきれない事もある)
- 定期的にトリミングに出す
どの項目も必須ですが、特に気にしていただきたいのが、「シャンプー前に必ずブラッシングをする」です。
毛がそんなに絡んでいないと思ってシャンプーをし、そのまま乾かして少しだった絡みに水分が入る事で固まるという事態がおこります(毛玉の始まり)
少しの毛玉で気づいて取ってあげる事ができたら良いのですが、気づかず放置すると大変な事になります。意外とこのケースは少なくありません。なので重要と書かせていただきました。



ブラッシングの大切さがわかりますね~
そもそもブラッシングをさせてくれない子はどうしたらよいか
ブラッシングを頑張ってやりたくても、わんちゃんがお手入れをさせないという方もいらっしゃいます。
少しずつ慣れさせて出来るようになればいいのですが、中にはブラシを見ただけで逃げてしまったり、噛みついたり、暴れたりする子もいます。
その場合はトリミングに出しましょう。飼い主さんが噛まれたという話も実際に聞きます。
お手入れを放置して毛玉や毛詰まりを作ってしまえば余計な料金(毛玉料金)がかかります。



定期的にトリミングに出す事で、通常料金ですみますしね!
いかがでしたでしょうか?毛玉.毛詰まり料金はこんな風にしてかかるのか~とご理解いただければ幸いです。毛玉がある事で気づけなかった皮膚の状態も注意すべき点です。毛玉ができやすくて困っている飼い主様に参考になれば嬉しいです。