わんちゃんの「サマーカット」でトリマーが気を付ける事~カット編~

バリカンをされる犬

暑い時期のトリミングでは「サマーカットでお願いします」と1日に何度も言われませんか?(笑)

「サマーカット」だけでは当然情報不十分なのでお客様のイメージをつかんでいかなければいけません。どのくらいの長さ?

体だけ短くするのか、足まで短くするのかなどなど聞く事は結構あったりします。

常連さんなら以前のカルテに記録があるかもしれませんが、初めてサマーカットにする子、新規のお客様は特に注意しましょう。

目次

カットの見本(スタイルブック)を用意しておこう!

ほとんどのトリミングサロンでは用意してありますが、もし無かった時の為に書きました。
参考になればうれしいです!


これはサマーカットに限らず使えます!人気犬種別にカットの長さがわかるように写真をファイリングしましょう。
作成したスタイルブックを見て、見た目でお客様が「こんな感じで!」と言ってくる事が多いです。

トリマーとしても感じがつかみやすくなるので楽ですよね。
ですがここで注意点!毛量の少ない子や毛質などで見本よりも短くなる可能性があったりする時です。
(サマーカットの場合です)これは必ず伝えた方がよいです。仕上がりが見本と同じ感じにならなければお客様の希望通りにならず喜んでいただけません。
○○ちゃんの毛質ですと見本の子より短くなってしまうのですが、こんな感じではいかがですか?と提案をしたりしているうちに段々イメージがつかめてきます。(足まで細くなると嫌がるお客様がいます)
そういった場合でもスタイルブックはとても良い方法です。是非取り入れてみて下さいね。

ぎんた

写真でわかりやすく伝えるのはお客様もイメージしやすいって事だよね。

わんちゃんの「サマーカット」でトリマーが気を付ける事~カット編~

トリミングシザー

サマーカットで使うバリカンの刃は2mmから5mmが多いのですが、2mm~3mmは怪我をさせやすいので注意が必要です。脇のところなんかはベテランでもすごく気を張って作業しています。背中はやりやすい部分ですが、背中は大丈夫!と思っていませんか?
ここで注意点!ミリ数の小さい刃は皮膚にとても近いという事。わんちゃんの背中にもし出来物ができていたら?
バリカンの刃で怪我をさせてしまうことになります。わんちゃんに痛い思いをさせてしまう事は絶対にあってはいけません。
バリカンをあてる前には体を触って皮膚の状態を確認しましょう。

ぎんた

この時に皮膚の異常を見つけたらお客様に伝えるのもトリマーのお仕事だよ。

わんちゃんのサマーカット ~ メリット・デメリット編 ~

カットする犬

 サマーカットのメリット

  • 短くカットするので暑さを軽減できる。
  • お手入れが楽
  • 皮膚に疾患があれば早期に気づくことができる。

 サマーカットのデメリット

  • 紫外線を受けやすくなるので肌にトラブルがおこる事もある。
  • 短すぎると(2mmの丸刈りなど)草むらなどで肌を傷つける事もある。
  • 犬種によっては毛質の変化もある(毛質が悪くなる、被毛が生えてこなくなるなど)

サマーカットは適度な短さであれば、わんちゃんも暑い時期を少しでも快適にすごせるでしょう。
上記のメリット・デメリットを知識として知っておくのはトリマーとしてとても大切な事です。そしてお客様に伝える事も大切な事です。良いアドバイスを出来る事で信頼度も上がりますので、結果良い仕事ができる事につながりますよ!

ぎんた

暑いから短ければいいってだけじゃないんだね~

今回は、わんちゃんの「サマーカット」でトリマーが気を付ける事に注目してみました。いかがでしたでしょうか?

これからも定期的に記事を追加していきますので、よろしくお願いします!


みのん

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