新人トリマーはカットをなかなかさせてもらえない?その理由

こんにちは!トリマーの「みのん」です。

せっかく憧れのトリマーになったのに、いざ就職してみたら「カット全然させてもらえない!」と思っていませんか?

どの職種でも教える順序があるように、トリマーの仕事にも覚えてもらう順序があります

今回はカットを教える前に覚えてもらわなければいけない事を私なりの見解で解説しますね。

始めから辛口ですが、これらの作業を先輩トリマーに認められなければカットをさせられません

  • 爪切り・耳掃除・足裏のバリカンをマスターする
  • ブラッシングをマスターする
  • シャンプーをマスターする
  • ブローをマスターする。
ぎんた

上のチェック項目をより的確にする為にどうすればよいかを順番に解説するね。(カット前の作業を確実&丁寧に!!)

目次

爪切り・耳掃除・足裏のバリカンはちゃんとできているか?

爪切りのチェックポイントは、「適切な長さで切られているか」「ヤスリ後の引っかかりがないか」です。細かくあげるとまだありますが、基本中の基本はこの通りです。

耳掃除のチェックポイントは、「耳毛が綺麗に処理されているか」「汚れはしっかり掃除出来ているか」です。耳掃除についてはお店によって方針が違うところもあるようですが、このあたりがポイントになります。

足裏のバリカンのチェックポイントは「剃り残しがない」事です。足の裏は、くぼみがあるので怪我もさせやすく、とても技術が必要になります。足裏をしっかり開かないとくぼみに毛が残ります

このようなポイントを丁寧に出来るようになれば安心して次の作業を任せる事ができますので、心がけるようにしてみて下さい。

ぎんたの飼い主

どの作業も手をぬいてしまうとクレームに直結します。そのあたりを意識しましょうね。

ブラッシングを簡単にすませていませんか?実はとても重要です。

ブラッシングが大切な理由はシャンプーの時に汚れが落ちない事が一番の理由です。ブラッシングをしないでシャンプーした場合、本来ブラッシングで取り除かれるはずの古い被毛などが水分によって更にくっついてシャンプーが行き渡らなくなります。
そのまま乾かすとわかるのですが、「何だか脂っぽい」「抜け毛がいつまでも抜ける」「乾きが悪い」などがあります。犬種によって違いはありますが、このままの状態でカットをしたらどうでしょうか?
仕上がりが違うのは言うまでもありませんし、カットしづらいのです。

とかすだけ」ではなく、「何故ブラッシングが必要なのか?」をあらためて考えてみて下さい。カットを丁寧に仕上げるには丁寧なブラッシングはとても大切な事なのです。

シャンプーの仕方、丁寧にできてますか?

ブラッシングの時に言いましたが、シャンプーも丁寧にしないと後々のスタイリングやカットが決まりません。ブローを
している時によくあるのですが、耳周りの皮脂のべたつき肛門回りに肛門腺の汚れがこびりついているマズル周りの皮脂汚れなど目立ちます。

ブラッシングの時に汚れ具合をチェックしながら行うと効率がいいです。皮脂が残っていると乾きが悪いです。乾いたと思っても、被毛がサラサラではなくバサバサに仕上がります。シャンプーだけの子でも見た目が綺麗ではないですし、カットをする子だと仕上がりが残念な事になります。

何より乾かし終わって気づいたらもう一度やりなおさないといけないので手間がかかりますよね。
クレンジングシャンプーでしっかり皮脂汚れを落とし、すすぎは丁寧に!このあたりを意識してシャンプーをしましょう。

ぎんた

ブラッシングの時に汚れ具合はしっかりチェックしておくと間違いないよね!

ブローは仕上げ前の要!ここで手を抜かないのが大事

ブローの仕上がりはカットをする上で非常に大事です。犬種、毛質によってブローの仕方も違います。毛の流れを見て、クセを整えていきます。先輩トリマーにも結構ダメ出しをされる新人トリマーも多いのではないでしょうか?

犬のカットは「毛を立たたせて切る」ばかりではありません。ストレートな毛質だと毛が立ってない方が都合の良い時もあります。カット内容でも変わります。

クセが上手く直らなければスタイリング剤を使って綺麗に仕上げて下さい。色んな子がいるので、全てそれで解決とはならない場合もあります。ですが「クセが直らない」「この位で大丈夫」で終わらずに丁寧に仕上げる事を意識しましょう。

新人トリマーがなかなかカットをさせてもらえない理由とまとめ

  • 爪切り・耳掃除・足裏のバリカン(終わったと思っても再確認。やり残しはクレームになる事も!
  • ブラッシング(抜け毛、毛詰まり、毛玉が残らないように丁寧に!)
  • シャンプー(汚れや皮脂はしっかり落とす。ブローの仕上がりも決まります
  • ブロー(毛の流れ、クセなどを綺麗に整える。カット前の大事なブローです。手は抜かない
ぎんた

ここをマスターすればカットを教える段階まで来た感じ!

いかがでしたか?何故カットをさせてもらえないか?理由がおわかりいただけたと思います。カットが出来て一人前のトリマーと思うでしょうが、一人前になる為にはカットの前からできなければいけない事があるからです。

お客様からお金をいただく訳なので、カット前の下準備がしっかり出来ない状態でカットは任せられないのが先輩トリマーの思いです。下準備からも学ぶ事は沢山あります。早くカットしたい!と思う気持ちは本当によくわかります。私もそうでした。

この記事であげた各ポイントを意識してしていくと失敗や見落としが各段に減るはずです。頑張ってくださいね!
頼れる素敵なトリマーさんになっていく事を願っています☆

最後まで読んでいただいて感謝です!ありがとうございました~

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